2010年1月19日火曜日

「ベントラーベントラー」考

野村亮馬『ベントラーベントラー』1巻~2巻





最近非常に面白く読ませてもらってるSFマンガ。
地球に外星人(異性人)が日常的にやってきてたり住んでたりするけど、
人類はいまだ外宇宙に行く科学技術は持たないくらいの時代。
日本国内の在地球外星人にまつわる問題処理を託された民間警察の主人公スミちゃん。
同僚の先輩(名前忘れた。デスクワーク派)と上司(策士な元自衛官)と、
スミちゃんに妙になつく外星人クタムさん(仮名、岡本太郎好き)が巻きこまれる外星人トラブル!
「ベントラーベントラー」とはそんな外星人にまつわるトラブルにおいて、在地球外星人に協力を求める符丁(ジャーゴン)である!

とか慣れないあらすじ書いてみました。難しいね。

設定特徴とかをおもしろいと思うところを箇条書きにしてみよう。

<世界設定>
  • 人類はいまだ太陽系内ですら有人宇宙飛行で突破できない科学レベルである。(したがってほぼ現実世界の現在と同程度)
  • 外星人(「異星人」より親和的ニュアンスをもたせるため、あるいは外国人と同程度の意味でしかないという認識)と地球人とのファーストコンタクト後の世界設定である。地球には多くの種の外星人が既にやってきており、地球人も若干その状況に慣れつつある状況である。地球側には外星人に対しての取り扱いに関する国際法がいくつか存在している。(基本的には触らぬ神にたたりなし的内容のようだ)
  • 外星人の文化、科学技術レベルはほぼおしなべて人類より先の段階に進んでいる。当然地球に来ている時点で在地球外星人は外宇宙の交通手段・科学技術を持っている。人類はまだなんです。
  • 科学技術面の格差もさることながら、むしろ文化・社会的レベルにおいて外星人が地球人より高度に発達しているため、交戦的な外交状態になる以前に相手にされていない、むしろ地球丸ごと文化人類学的に保護されるべき、的な保護対象になっている節すらある。外星人の多くはほぼ友好的というか地球上の生物・環境(人間含む)を尊重している、または外星人同士の広域的な宇宙ネットワークでの法的制約の存在のためかもしれない。基本的に地球を尊重している。
  • クローンというか「生体走査&復元によるコピー人間に対する法的保護(戸籍登録)とかが地球に存在しない、というのは非常識じゃね?」(クタムさん談) というオチとかは詳しいSFマニアさんにはありがちなのかもしれないけど、ライトなSF好きの私には非常に斬新で笑えた。

<描画・絵>
  • 非常に今風ではないいかにも月刊アフタヌーン連載ならではの癖のある画風だけど、個人的にはすごい好き。表情の描きわけができているし、女と男、老人と子供等の差異による描写レベルのばらつきがない(目立たない画風?)のがいい。SF的メカ・生体の描写、構図もワンパターンでなくすばらしい。
  • スミちゃんかわいい。
  • 単行本巻末のイメージカットがまたいい味でてます。構図がいい。 

とまあいろいろあげてみました。
ここ1~2年では一番好きな漫画かもです。
もっと評判になって売れて欲しい漫画でございます。
ぬるいSF、ゆるいSFというキャッチコピーがよくつけられてる気がしますが、いいたいことはわかるけど普通に堂々とSF漫画でいいと思うけどなー。作品の芯の部分には相当硬派なSF設定が貫かれてると個人的には思うからです。

ということで久々のまんがレビューでした。

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2009年7月12日日曜日

CD買いました


■Mondo Bossa 2 / Various Artist

youtubeで Luiz Carlos VinhasのAmazonasっていうレコード音源を聴いて、
なんとかCDで聴く手に入らないかなと調べてると、
どうもこのMondo Bossa2に入ってるようだ、
とこういう感じでなんとか手に入りました。在庫切れてるとこが多いみたい。
取り寄せになって配送時間結構かかりました。
趣旨が近いんだろうけど、Blue Brazil Vol.3とかぶる曲が3曲~4曲ありますね。

8. Amazonas / Luiz Carlos Vinhas

音質悪いけどまあしょうがない。
しかしかっこいい。すんごいキレっキレのピアノとホーンが軽快なJazz Sambaです。

それ以外にも結構いい曲入ってて、かなりお得なCDですね。
60年代Jazz Sambaよりもちょっと年代的には後の70年代以降の音源も多い感じがします。


14. A Vontade Mesmo / Raulzinho

わかりやすいJazz Sambaでは、これが強烈にアタリ曲だった。
いやあすげえ。やっぱホーンが入るとかっこいい。というかずるいな。



■OG: Original Gangster / Willie Colón

これもyoutubeでレコード音源UPしてた人がいて、それ聴いて欲しくなりました。
ベスト版だったのね・・・。知らんかった。素直にEl Malo買ったほうがいいかな。

2. The Hustler

すごいかっこいい。正直なところこれが一番いいな。

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2009年6月28日日曜日

Luiz Carlos Vinhas 祭!

いま、個人的にLuiz Carlos Vinhasが熱いです。
Luiz Carlos Vinhas祭りといってもいいくらいに。
ずっと脳内ループするくらいに。

Luiz Carlos Vinhas - Novas Estruturas (1964)

これはCD化もされてるんですが、
このアルバムの 6. Nem O Mar Sabia がすごい。
この人のピアノは洒脱な感じというか、味というか、
崩し方が天才的だと思うんですが、
強弱のつけ方とか、もうすごすぎるということにこの曲で再認識しました。

ルイス・カルロス・ヴィーニャス祭!まだまだ続きそうですな。

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2009年5月25日月曜日

iepingfixメモ

CSSのほうの記述でiepngfix.htcへのパスはルート表記じゃないと
ローカル確認環境では効かないかも。

例:
img { behavior: url(/iepngfix.htc) }

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2008年11月24日月曜日

えらいことだ

プライベートで大失敗をおかしてしまい、かなり凹んでおる今日この頃。
最近全然ブログ更新してないな。

最近絵も描いてない。仕事はまあまあ忙しいのでありがたいことですが。
部屋の掃除・整理整頓を完了してなんとか絵が描きたくなる環境にせねば。

2008年11月1日土曜日

恵比寿にてWhere the Music? というライブを観た

友達から メデスキー、マーティン&ウッド というジャムバンドを以前から薦められていたのだけど、
昨晩、友人とともに恵比寿ガーデンプレイスでライブをみてきました。

http://www.wism2008.com/
シロ・バプティスタ&バンケット・オブ・ザ・スピリッツ(from Brazil, NY)
ジェイミー・カラム(from London)with. ソイル&ピンプ・セッションズ(from Tokyo)
メデスキー、マーティン&ウッド(from NY)


上記の3部構成でやっておりました。各1時間くらいで最後に全員でアンコールセッション。
以下はあくまで私の個人的感想ということです。念のため。

お目当ては
メデスキー、マーティン&ウッド(以下MMW) だったんです。
しかし、MMWの段でシロ・バプティスタ(パーカッション)さんが結構長いことセッションに参加、
のべつ幕なしにずーっと何かしらパーカッションをいれてきて、
若干というかかなりMMWの音と噛み合ってない感じがあって、
けっこう客の反応も微妙な空気だった気がします。
MMWのほうもあれは織り込み済みなセッションとは思えないような、リハーサルとかしてなさそうな、
そんな印象を抱かせるくらいの違和感があり、いまいち乗り切れず、
正直ドラムのマーティンさんが横にいるシロさんにいつ殴りかかるかしら、といらぬ心配とかしたくらい。

自分もMMW聴くのは初めてだったので、単体でやってるときはかっこええな~と聴いていたのですが、
シロさん参加のときはかなり微妙な感じで。シロさんいらんやん的な・・・。
以前MMWのライブにいったことがある友人のKosakando氏はライブ後、
代々木の焼肉屋でタン塩をつつきつつこう言い放ったのだ。
「あのとき、シロ早く引っ込めや!とカリカリきていた」と。
普段極めて温厚な彼も、こと音楽に関しては妥協を許さず、
同じく違和感を感じでいたようでした。
ライブ後に駅に向かいながら聞こえてくる他のお客さんの話し声にも、ちらほら
シロさんどうなの?的な内容が出てたような気がします。

あらためてMMW以外のほかのメンバーをライブから帰宅後に調べてみたんですが、
シロ・バプティスタさんはブラジルのパーカッションニストか・・・。
ググると、エルメート・パスコアルと名前を連ねた検索結果もちらほらあるので、
かなりブラジル筋?では有名な人なようだ。
私たちとシロ・パブティスタさんの今回の邂逅は、若干不幸な邂逅だったかもしれません。
おそらく、もっと違う切り口で出会ったなら、違う印象だったかもしれません。
正直な感想では打楽器の一人実演・見本市みたいな感じが前にですぎて、
音楽としてはあまり楽しめなかった。

ジェイミー・カラムさんはちょいわかめのボーカル&キーボードプレイヤーで、
イライジャ・ウッドに似た感じの若者って感じでした。
歌声はかなりダミ声的な感じで、好みは分かれるのかも。
彼目当ての女性ファンも多かった気がします。
会場のPAが悪いのかどうかはわかりませんが、シャウトでマイクを離さないので、
音が割れている場面があって、ライブでのボーカルに関しては「う~ん・・・。」という感じ。
キーボードプレイはいい感じでした。

ソイル&ピンプ・セッションズさんは
サックス、トランペット、キーボード、アジテーター(?)、ドラムという構成のジャズバンド。
これもいまいち私にはピンとこなかった。
アジテーターがパパイヤ鈴木みたいな恰幅のいい人なんですが、
若干クラブ的なノリでアゲていこうとするんですが、まあ、空回りしてましたな。
音的にはスカじゃないスカパラの小規模版みたいな感じ・・・かな。

こんどはMMWワンマンライブにいきたいっす。そんな感想でした。

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2008年2月10日日曜日

コミティア83


またもや、新作マンガは描けなかった。
もう駄目なんじゃないか?


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