上野といえば、昔ながらの喫茶店が数多く残る街。その中でも、異様にレトロな存在感を放つのが、「純喫茶 丘」。ビルに打ち付けられた看板の数々よ。
場所は、御徒町駅からの方が近い。
絶妙なバランスで残る手作りフォントが、その歴史を物語っている。「食」の字なんか、中身が抜けてシルエットみたいになってるし。
店員さんに聞くところによれば、このお店ができたのは東京オリンピックの年だとか。昭和39年、といってもピンとこなくなっているのは平成も終わろうとしているからだろう。西暦で1964年、54年前。半世紀を超え、今見ても豪奢なシャンデリアが店内には残っています。
戦後復興著しい華やかなりし頃の面影を残す「純喫茶 丘」は、あと2年で再び東京オリンピックの活気を感じることになります。
おじいちゃんと昔話をするような感覚で、2020年にもお邪魔してみたいと思います。