「TANIKUGU LIVES」 谷蟇 (¥1,500 CD-R)
 
 sigaramiによる解説


●「谷蟇は、基本的にライブが苦手である。」

 初っ端から、ライブ盤を出す者の言う文句では無いのは重々承知なんですが、ホントに苦手であります!
 
 何故って、何も弾けないのに打込みだけで、ライブに挑むからなのです。
 内輪では、密かに「大音量でMIDIを垂れ流す会」等と銘打っていたり。
 そこで、谷蟇は考えました。どうすればライブが面白くなるだろうか?と。
 この面白くってのが、お客さんじゃなく自分らが、という時点から既に問題ですが。

 

●「こりゃ、新曲やるしか」

 そうです。
 産まれながら打込み君である我らがライブで、「ハァハァ」言うには毎回新曲を打込むしかなかった訳です。
 そして、それらをチェックもソコソコに、ライブで流して自分達で聴いて楽しむ!
 なんて、不届きな奴等でしょう。

 その結果、集まった新曲たちは1stアルバム「GREASE」が30分も無かったのに対して、供給過剰とも思える70分越え。
 ライブ盤用のボーナストラックまで付いてきます。
 それでは、「遅れてきた新曲」どもを、ノスタルジックに振り返ってみましょう。

 
 

 

● Track1. sigarami オマケトラック "セレモニ"

 さて、実はこのライブ盤の曲達は、短期ながらmp3公開してた事もある為、
 ずっと谷蟇の曲を聴いてくれてる有難い方向けに新曲を入れようということで、作った僕のオマケがこの曲です。
 毎回、曲を作る度に不運に見舞われるsigaramiですが、
 まさかライブ盤を作ってる時にづっと付き添ってたライブ用ノートPCが永眠するとは思いませんでした。
 まあ、9年も良く働いてくれました。
 
 PSGサウンドフォントが使えなくなったので、音源は新入りのKORG EA-1 & ER-1のみです。
 ライブ盤完成を祝いつつ、ノートPCを弔う意味も込めたセレモニーですが、絢爛豪華さは微塵も無い小曲。
 どっちかつーと、オールドゲームのゲームオーバーぽいですかね。

 

 
  「 F A V 3 O F F 」とは?

後世に真夏の夜の伝説と語り継がれる、FAV3OFF@渋谷DESEOです。
この時は、ネジさんとコーヘイさんが、前で、あの"全日本レコード"の岩木さんが後だったんだ。
他にもRAMRIDER, かまやん, ヤーマルク・マンハッタン他他他......。こんな並び一生再現不能。
ちなみに、皆さんFAV3の関連ネタで来てるのに谷蟇だけ新曲で、お客さんがポカーンしてたのは言うまでも在りません。

 
● Track3. sigarami "Spinning table"

 この時は師匠が前半、sigaramiが後半とちょうど10分に分けて、
 「 と に か く 曲 を 途 切 れ さ せ る な ! 怖 い か ら 」
 をスローガンに作成。 曲間に喋ったり・客席見たりとかは、超コエーので。
 一応、組曲形式にして、FAVということで、ファミネタを2つ入れてます。
 4分打ちですし、尺のわりに聴き易けりゃ良いとか思って作ったのですがどうでしょうか?
 音源は在りし日のwaldorf microQイエローモデルのみです。無茶ですねー。
 今現在まで、これを上回る音源に出会えません。売らなきゃよかった....。
  箱鳴りなんて知らない僕らは客席を劈く、殺人的音量の中音域発生に大慌てしました。
 
 ちなみに、曲名「Spinning table」とは、
  演奏終了後あわてて片付けようとしていた時に机がものごっつい勢いで転倒しかけまして。
  あの時、助けてくれた岩木さんの動きは、確かに加速装置によるものでした。そんな訳です。

 
 

 
  「Kitchin HHS」とは?

HHSは4年に一度、オリンピックイヤーに光臨するというKitchinのエボリューションイベントです。
ずっと前に誘われた時、一度断った事があったにも関わらず、もう一度呼んでくれた、ケンサクさんには頭が禿げ上がる勢いで感謝しております。
これまた、とんでも無い事に、なんと僕らの前が「TRD-01」! ライブ中のVJがNendoANI!
タイムテーブルを見た時の衝撃はこの時が一番っすかねー。後、人大杉で入場規制が掛かったのも凄かったですね。(もちろん谷蟇の集客ではありませんが。)
この時の音源は、CLAVIA DMI NORDRACK2+KORG ER-1という組み合わせでした。

 

● Track4. sigarami "2:30 a.m."

 さて、HHS開始ぎりぎりに到着という大不届きをやらかしたまま、sigaramiは現場で作曲を始めました。
 なぜなら、今日やる曲が出来てないという非常事態。決死に打ち込むこと2〜3時間。
 ようやく出来た時刻が曲のタイトル。
 しかし、作った曲はライブ時にメインスピーカの片側が原因不明のトラブルによって再生できず、
 スネアを左右に振ってた僕は現場で真っ青。師匠は半ギレ。
 まじめに作ってこないと呪われるって事ですね。(このCDの音源は大丈夫。)
 過剰元気バカ曲。 興奮剤を注射されたペットショップの子犬の様です。  

 

● Track6. sigarami "FFSS"

 大体の曲は時間と共に印象が薄くなっていくものですが、この "FFSS" と 次の"DNBK" は、
 いつまでもその生臭さを保ち、いや、更に強めたシュール・ストローミング一号。
 まあ、なんか狙いすぎで失敗した訳です。そこがsigaramiらしいといえばらしい一品。
 唯一、タイトルの由来を忘れてしまいました。そんなに忘れたかったのかと。

 

● Track8. sigarami "DNBK"

 これが、掛かってる頃には、もう客席が「ざわわ&ざわわ」してましたので、タイトルは"DNBK"。
 アンプモデリングエフェクトに突っ込んだリズムがシュール・ストローミング2号の名に恥じない感じです。
 まあ、HHSでの経験は貴重でした。その結果がLo-bitで現れています。

 

 
  「Lo-bit PlayGround v0.0」とは?

Lo-bit PlayGround とは、関東では珍しい、chiptuneまたはchip音に関わった音楽を主体とするイベントでして、これまでVORC RECORDで取り扱われたり、micromusicに曲が採用されたりする割にchiptune界と関わりの薄かった谷蟇が初めて交差する事となったイベントです。
オーガナイザのquarta330さんには、歯も抜け落ちる思いで感謝しております。
これまでのライブの中で最も音合わせをせず、直前までカラオケBox内で視聴および最後の作り込みをして、ぶっつけ本番で望んだイベントとなった訳ですが、逆に二人のギャップがハイコントラストと成ったのは怪我の功名。
Lo-bit v0.0は、茶箱という所でやったのですが、とにかく音がよく、そして狭い!(普段は喫茶店ですもんね。)そして、鮨詰状態!お客さんにいい人が多かったのか、ジャケのデザイン威力が発揮したのか、売り子のフルヤさんが優秀だったからか、物販のCDが物凄い勢いで売れたのにびびりました。

 

● Track12. sigarami "Good House Keeping Match"

 ちなみにgoogleで検索かけると、マスクマンが台所の流しで殴られてる不思議な絵が。
 借り物のNORDRACK2のみで作った一曲です。
 Lo-bitがこれから貴重な純chiptuneイベントとしてやって行こうとしている矢先に、
 chipじゃないシンセをぶち込んでしまいましたが。
 作曲中は、何とか他の人がやらない曲を作ろうと思い、
 「ワードナの森」・「ソロモンの鍵」・「ハオ君の不思議な旅」等の
 アクションパズル系に付きガチなBGMを目指した結果、妙な方向に進行かつ、
 相当作曲時間が掛かった難物でして。そういう思い出深さは随一。

 

● Track13. sigarami "ruthless aggression"

 ちなみにgoogleで検索かけると、肉質スーパースターが沢山出てきますが気にしない。
 TDKのDMC9000は、小容量のサウンドフォント(サンプリング) が使えるPCMCIAカードでして
 それに、ファミコン風フォントとカシオのリズムフォントを詰め込んで使用。
 とにかく、「横シューティングゲームは2面の曲が熱い」の法則にのっとって、
 後ろに行くにつれ、どんどん、あつかましくなる様に心掛けた記憶が有ります。

 

● Track14. sigarami "levanta"

 ちなみにスペイン語で「起こす」。 最後の曲なのに「起こす」。 意味深ですね。
 「3面は、とかくデカイ物と対峙する」という法則にのっとり、スローテンポな曲をと心掛けた記憶があります。
 今聴き返すと結構ピコピコいってて、忙しなーい感じですが。



sishoによる解説

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