喫茶店

上野・御徒町の雑踏を離れて……地下の隠れ家『珈琲倶楽部 六曜館』

上野・御徒町は、古くからの純喫茶が点在する、喫茶店界のゴールデン街です。今回は、その中からJR御徒町駅と東京メトロ中御徒町駅に挟まれた、「珈琲倶楽部 六曜館」に行ってみました。

ちなみに、上野駅寄りには「珈琲 六曜館」があります。待ち合わせの際には間違えないように注意されたし。

JRで行くなら、御徒町駅の南口改札を抜けていこう。

改札を抜けて左へ行くと、賑やかなおかちまちパンダ広場や松坂屋、パルコヤがあります。
パンパ梅田氏がオススメする喫茶室ルノアール 御徒町南口駅前店もあります。

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……が、今回はそちらではなく、改札を抜けて右側へ向かってください。

3分ほど歩くと「珈琲倶楽部 六曜館」が現れます。一部レンガ調のファサードに、レトロな書き文字が、いい昭和感を醸し出しています。この日は午後に訪問したんですが、立て看板が外に出ておらず(写真下)、一瞬お休みかと思ったら……

「営業中です」と紙が貼ってありました。こういった突貫オペレーションも純喫茶の趣ですね。

珈琲倶楽部 六曜館は、地下にあります。右手には2階に上る階段が見えますが、鉄格子で仕切られていました。圧迫感がなくていいですが、今どきからすれば珍しいスタイルです。レンガ風の入り口も含め、ビル建築時からこうだったのでしょう。

ちなみに左側の壁に貼ってあるのはポスターではなく、コーヒー豆の麻袋。どれも同じように見えますが、産地の「コスタリカ(COSTA RICA)」や「タンザニア(TANZANIA)」などの表記があり、それぞれ違うことが分かります。

この日は土曜日の午後でしたが、食事メニューがお休みで飲み物だけだったためか、客は2〜3組ほどでした。

店内は広く、カウンターも含め30席ほどあります。カウンター裏のガラス戸棚にカップの数々が並んでいます。これぞ純喫茶、って感じがしますね。店内にはザ・サーチャーズやオーティス・レディングらの60年代ミュージックが流れていました。

テーブルも2人用、4人用が程よく配置されていました。なお、店内は分煙で、喫煙席は奥、禁煙席は手前ということでした。仕切りがなく、完全禁煙ではないので、嫌煙家の方はご注意ください。

ところで、先ほどの写真に映ったアレ、気づきました?そう、巨大なサイフォンです。ルノアールやカフェミヤマでは見たことありますが、座席に近い位置で見るのは初めてです。インテリアと相まって、調度品の一部のように見えます。

この日はブレンドコーヒーを注文しました。苦味の少ないスッキリした後味のコーヒーで、とても美味しかったです。ちなみに、コーヒーカップの向きが気になったのですが、取っ手の向きが左になっていたのが気になりました。

コーヒーカップの向きについて調べてみたところでは、左にするのは「イギリス式」(紅茶のように砂糖やミルクが入れやすい)、右にするのは「アメリカ式」(ブラックですぐ飲める)だそうです。六曜館には紅茶も複数のメニューがあったので、イギリス式なのかもしれません。

ちなみに、ブレンドは429円、そのほかにプレミアムストレート 550円〜などがありました。メニューはすべて税抜表示だったので、消費税が10%に上がってもそのままで対応できそうです。

珈琲豆の販売も行なっているようで、この日は「ブレンド100g 480円(税別)」でした。

上野や御徒町の雑踏から離れ、地下の空間で60年代洋楽を楽しめる「珈琲倶楽部 六曜館」、また訪れたくなる喫茶店でした。

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粗挽きの石神
粗挽きの石神
都内在住、とある会社のマネージャー。Webサイトの企画とか解析が得意。