喫茶店

有楽町の地下、おじさまたちが躍動する『ROYAL』

ここは、有楽町・交通会館の地下。昭和の雰囲気を漂わせた店舗群の中にある喫茶店が『ROYAL』。


店内に進むと、ウェイターの制服に身を包んだ50-60代とおぼしきスラリとした体躯のおじさまが案内してくれる。

日曜の午後という時間帯、忙しさで余裕がないのか、無愛想に、テキパキとオーダーだけ聞くと、おじさまは去って行く。

店内に目をやると、広いフロアで動き回っているウェイターはいずれも、50代以降と思われるおじさま方だ。中には、新人なのか叱られながらアタフタして動きにくそうにしているおじさまもいる。

ここで雇用されているおじさまは、かつてこの近辺のオフィスで働いていた方々なのかもしれない。退職後の働き方として、客商売を選んだのだろうか。

忙しそうにフロアを行ったり来たりするおじさま方の姿に、かつてオフィスや客先で躍動していたもしれない企業戦士の姿を重ねながら、お店を後にした。

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粗挽きの石神
粗挽きの石神
都内在住、とある会社のマネージャー。Webサイトの企画とか解析が得意。